2021年10月27日水曜日

両親からの虐待に気づいたのは、50歳の時でした #防止策イベント2021 #SDGs #衆院選2021



 12月5日に千葉県市原市の五井会館で『子ども虐待防止策イベント in 千葉 2021』を開催する市民ボランティア「だいだいビジョン」のスタッフです!

 このイベントは現在、メールによる参加予約を受け付け中です。

 私は、千葉県内の議員さんたちの窓口を担当しています。
 先日、ようやく今回のイベントの業務が一区切りつきました。

 県内各自治体の議員さん達や、千葉県内選出の国会議員さん達、加えて教育施設関係者などの方々へ向けての案内状の発送が、完了したのです。
 これからは、メールや事務所訪問などでイベントへの参加を促していきます。

政治家へイベント広報チラシを郵送した際の領収書

 今回のイベントには、私以外にもボランティアとして準備運営に参加されている仲間がいます。

 ミーティングでは、お互いに自己紹介もします。
 「自分自身が虐待被害者であった」という経験をお持ちの方が多いです。

 「過去に自分が虐待に遭っていたことに気づき、唖然とした」
 そういうストーリーを聞くことも多いですね。

 私も同様に、「自分が虐待被害者であった」という事実に、つい最近までは気づきませんでした。

 んーというか、「知ってはいたけど、理解できてはいなかった」というのが真実かもしれません。

 父親は暴力をふるう人間で、かつ精神が歪んでいたので、私には「狂人」という印象がありました。
 私の憎しみは父親だけに向かっており、母親に対する憎しみは、つい最近までありませんでした。

 いや、「ありませんでした」ではなく、「顕在化しませんでした」という方が正確なのだと思います。

 父親だけではなく、母親からも虐待を受けていた。
 その事実に気づいたのは、私の場合は50歳の時でした。
 もう人生も後半戦に入ったというタイミングで気づいたことになります。

 どうしてそんなに長い間気が付かなかったのか。
 それは、母親に対する憎しみが潜在化していたからだと思います。

 人は皆誰でも、「自分の両親は良い人であるに違いない」と信じたいという欲求を本質的に持つものだと思います。
 私の場合も、父親が狂人であったがゆえに、母親に対しての「良い人であるに違いない」という信仰はより深かったのです。

 しかし、現実には、母親の言葉や態度に深く傷つけられてきた幼少期がまぎれもなく存在していました。

「おまえは、必要ない子だ」
「おまえは、汚い子だ」

 そのような意識を、手を変え品を変え、心の奥底に深く刻み込まれて生きながら成長してきたのです。
 自己承認欲求がことごとく満たされなかった幼少期を過ごしてきたのですね。

 その結果、私の前半生の50年間は、「母親に認めてもらいたい」「他人に認めてもらいたい」という承認欲求のためだけに生きてきたような気がします。

 高校進学も、大学進学も、社会人になってからの選択も、「母親に認めてもらえるかどうか」「他人をマウントできるかどうか」だけを基準にして動いてきたような気がします。

 その結果、私は世界的に有名な某外資系企業の部長職まで上り詰めました。
 しかし、そんな「人を踏みつけてまで自分を押し上げよう」という人生は、長くは続きませんでした。

 仕事で取り返しのつかない大きな失敗を犯し、非常に多くの物を失う経験をするに至りました。
 当然、失意の中でひたすら自問自答する日々を過ごすに至りました。
 「死にたい」という思いも、何度も抱きました。

 そして、結果的に気づいたのが、「幼少期に満たされることの無かった自己承認欲求」と、その原因が父親だけではなく母親にもあったという事実でした。
 この事実に気づいた時には、愕然としました。

 今まで自分の事をマザコン気質だとは思っていましたが、その裏に潜んでいた「母親に対する憎しみ」について初めて気づいてしまったのです。

 私はそれまでの自分自身の生き方と決別するために、そして本来の自分自身を取り戻すために、母親と対峙することを決心しました。

 ある日、母親と食事をする機会があり、その時に思いきって一つの質問を投げかけたのです。

「お袋は、どうして俺が幼かった時に、『本郷がおまえを養子で欲しがっている』などということを、わざわざ俺に伝えたのか?」と。

 本郷というのは、私の父親の実家のこと。

 父親方の祖母が4人兄妹の3番目である私を養子として引き取って、祖母自身の老後の世話をさせたかったことを、幼かった頃の私に何度も聞かせたのです。

 幼かった私にとって、この話は「自分がいかに両親から必要とされていない存在なのか」を証明する以外の何事でもありませんでした。
 母親は、真正面からこの質問に対して答えず、話をごまかしました。

 その時、何か私の中で一つの決意が生まれました。
 「自分自身を取り戻すためには、この人と決別しなくてはならない」と。

 その後、私は長い長い手紙をしたためて、母親へ送りました。
 如何に自分が両親からの愛情を感じることなく子ども時代を過ごしてきたか、そしてそれによって如何に傷ついてきたか。

 手紙を書くのは、とてもとてもつらい作業でした。
 自分の半生の棚おろしをすることで、いかに自分が無味乾燥した人生を送ってきてしまったかを再認識することになったからです。

 しかし、その過程を踏まないことには、自分が新しく生まれ変わることが出来ないということも、手紙を書き進める中で感じていました。

 125日のイベントでは、このような葛藤を抱えても、自分自身の人生を歩む決意をしたいという方の手紙の朗読が行われます。

 もしもあなたが今までのご自身の人生の中で、「何か生きづらさを感じてきた」「私は親からや他人からの評価を常に気にして生きてきた」と感じてきたのであれば、親への手紙をしたためてみませんか?

 そして、その手紙を、このイベントで朗読してみませんか?

 それを政治家や市民が聞き、子ども虐待に関する理解を深め、そして新しい虐待防止策を一緒に考え、議論し、議会へはかる道筋をつけるのです。

 ご自身のためにも、今を生きる子どもたちのためにも、未来の子どもたちのためにも…。

 ぜひ、125日のイベントにご参加下さい。

 このイベントは現在、メールによる参加予約を受け付け中です。

※当日会場で自分の虐待被害を伝えたい方も募集中。
 基本的に千葉県民が対象ですが、茨城県・埼玉県の方も歓迎。
 下記リンクの記事を最後まで読み、そのページにある一番下のメールアドレスからお申込み下さい(あと1名)。

※このイベントを運営するボランティア・スタッフになりたい方は、下のリンクの開催マニュアルを読んだ後で、件名に「スタッフ参加希望」と書き、下記のアドレスまで。
(当日の予約は殺到するおそれがあるため、スタッフ参加がおすすめ)

■開催費へ寄付を…

 三井住友銀行
 千葉支店 普通預金
 口座番号 8515688 
 口座名 ワカウミ ユウキ


※一口1000円単位でお願いします
※返金はどんな理由でもできません
※振込手数料はご負担ください
※口座名は、発起人の個人名


■お問い合わせ
 chiba1child2021@gmail.com 
(わかうみゆうき)